あの丘の上で【上】



「藤井君しか知らないんだから、言っちゃ駄目だよ?」


僕しか、って。


あー、こういうのが困る。


「わかってる、誰かに言うわけないでしょ?」


「あー、言っちゃった。
藤井君だから別にいいんだけど。」


そう言って、コーヒーを啜った。


そっか、能力の残量がばれたらそれは決定的な弱点だ。


もしかして、だいぶやばいことを聞いちゃったのかもしれない。