あの丘の上で【上】



「高瀬さんは、好きな人とかはいないの?」


中々、勇気を出して聞いたと思う。


「好きな人…?いるよ?もちろん。」


「恋人、の方の好きな人ね。」


「…それは、…よくわからない。」


そう言った彼女の顔は困惑で満ちていた。


そうだと思った。


「まぁそれはいいや。それより、何か僕にして欲しいこととか、ない?」