「私は…そんなに弱くないよ?」 瞳をそらすことなくそう答えられる。 「泣かないことが強いってわけじゃないと思うけど。」 ふと、彼女の左腕を見ると、そこには黒くこびりついた血。 傷口はすっかり塞がっていた。 大方、能力を使って治療されたのだろう。 「ちょっと待ってて。」 1度丘をおりて、ハンカチを水で濡らす。