あの丘の上で【上】



「校長、失礼してもよろしいでしょうか?」


「下野君?もちろんです。
さぁ、座ってください。息子を同席させても?」


そこには、校長の息子、藤井 拓馬もいた。


「むしろ、彼にもお願いがありました。」


「僕にも…?」


雪菜が、人を信用したりしない彼女が、頭を預けた少年。


あの時、雪菜には彼が必要だと、何となくそう思った。