あの丘の上で【上】



次の瞬間、海くんが目の前に飛んで来た。


いや、連れて来られた、と言った方が正しい。


「海くん!
…氷漬けにされても操れるのね。
海くんを解放して、彼は一般人よ!?」


「ゆき姉ちゃん…何、これ、どうなってるの?…浮いてる?」


海くんはパニックに陥っていた。


そんなことも構わず、男は海くんをまじまじと見つめている。