あの丘の上で【上】



その瞬間、何かが溶け出したように感情があふれ、母さんに駆け寄る。


「母さん!」


『…どうして、ここに?』


「…母さんの声が、ずっと聞こえてた。ずっとずっと、聞こえてたよ。」


『そっか…お母さんにも海斗の声が聴こえてた。ありがとう。』


あぁ、何も変わってない、母さんだ。


目の前に母さんがいる。