一歩一歩、母さんに近づく。 おそらく、このカーテンの向こうに、いる。 …そこにいたのは、眠った母さんだった。 少し痩せていたが、記憶の中にいる母さんだった。 「…母さん」 『…海斗?』 いつものよりもはっきりした声が聞こえた。