あの丘の上で【上】



「うん。でも、俺はまだ生きてると思ってるんだ。」


「…どうして?」


「お墓参りもしたことがないし、家に遺影もないんだ。
…父さんは母さんが大好きだから、そんなことはあり得ないんだ。
…それとね声が、聞こえるんだ。」


「声?」


「…母さんの、声が。」