未だ佐藤に告白出来ないまま、大繁盛だった夏が終わり秋の気配が漂っている。

「なんだか、朝晩寒くなって来ましたね」

「そうだな」

「佐藤さん」

「私、冬場対策考えてみたんですけど」

「冬場対策?」

「はい。冬場は、お客が来ないんだったら、こっちから攻めたらどうかと思いまして」

「こっちから攻める?」

「はい。ホームページで『さともり』の商品売ったらどうかなって」