智子が喫茶店に戻って、1週間。中里が喫茶店にやって来る。

「あ、いらっしゃっませ」

「まあ、よかった、あなた、元気になったのね」

「え?中里さん、私が怪我したの、ご存知だったんですか?」

「ええ。そりゃもう。体験教室の予約入れたら、あなたがいないからって、断られちゃったんですもの」

「え?そうだったんですか…」

「コーヒー無しでもいいですよって言ったんだけど、あなたがいないと、不安みたいだったわよ」