智子は一人残り、食器を洗い始める。 なんだろ、この後ろめたいような気分。本当は、全然疲れてなかったのに、なんか、今ドット疲れてきた。 智子は思わず手を止めて、 「あ〜っ」 と、低い呻き声を上げてから、大きく深呼吸をして、再び洗い始める。 …ダメだ。なんかモヤモヤした物が出て行かない。あやちゃんとりなちゃんか…。…なんで、私だけ『シンイチ』なのよっ。本来「ともちゃん」でしょ。