「巻き方教えるから、最初んとこだけ良く見てて」 「え?巻き方があるんですか?」 佐藤は染め作業をしても糸が絡まらないような括り方を智子に伝授する。 「簡単でしょ?」 「簡単ですけど、全部手作業なんですね」 「ああ。だから、多分、慣れてないと結構時間かかると思うけど、頑張って」 「…わかりました」 やるって言っちゃったからには、やるしかないよねぇ その晩から、智子は仕事が終わると部屋でひたすら糸巻きをする日々が続く。 「い〜とを巻き巻き、い〜とを巻き巻き…って、ああ〜もう飽きたよぉ」