「まーちゃん!」

「こーちゃん!」


始業式もクラス発表も終わり、部活に来た私とまーちゃん。

約30分ぶりの再会だ。


「…もう、ほんと最悪!」

「うん…。一緒だと思ってたのにね…」


私は怒って、まーちゃんは悲しんでいる理由は、クラスが離れてしまったから。

しかも、私は2組でまーちゃんは6組。

なかなかすぐには行けない距離だ。


「っていうか私、あのクラスに友達いない…」

「うそ…。大丈夫?」

「…美由希だったら、いるんだけど、ね…」

「…そっか。あ、せっかくだし仲直りしてみるとかは…?」

「仲直りかぁ…」


運の悪いことに、中学3年生で、ほとんど話したことがない子ばっかりのクラスになってしまった。

話したことがあるのは、さっきも言った通り美由希と…翔磨ぐらい。


やっぱり、仲直りするにしても他の子と友達になるにしても、自分から話しかけるしかないよなぁ…。


「でもこーちゃん!クラス離れても友達だからね!いつでも遊びに来ていいからね!」

「…うん!ありがとう!」

「それに…こーちゃん、小倉君と同じクラスでしょ?…頑張ってね!」

「あ…うん。頑張る!まーちゃんも桜木と仲良くねっ!」

「う、うん…」