ドクンドクン、と
それは大きくなって全身が脈打つ。

ゆっくりと前を向いた。


目の前に、

中山くんの背中。


「………っ」



あたしは、

また中山くんに恋をしたの…?


動揺して、
心がソワソワする。


ペシッ…


「…痛っ」


すると、
また紙切れが降ってきて。

また額にヒット。

今のは痛かったよ、
中山くん………



あたしは震える手で
紙切れを開いた。



“一緒になれたら、色々教えて”