その声は、妙に懐かしく、心地の良い声だった。
そう感じると、過呼吸になりかけていた呼吸が普通に戻り、落ち着いた。
伊「"ローズ"、大丈夫か?」
ん?ローズ?
ローズって、私の名前よね?
は?コイツ知ってんじゃないの!!
ローズは、私の"向こう"の世界での名前。
正確には、
ローズ・アルファー・アクアマリン
アクアマリン家の次期当主候補。
蒼「ありがとう。
それと、名前を知っているのなら、聞かないで頂けますか?ていうか、何で知っているのですか?園田 伊吹くん」
伊「名前はお前の口から言え」
何よ!!その命令口調は!!
フンッ!まぁいいわ、仕方が無いから言ってあげる。
蒼「私の名前は、
ローズ・アルファー・アクアマリンよ」
伊「あぁ、俺の名前は………」
そう言って、ニヤリと笑った園田君。
そして、続けた言葉に、私は驚いた。
伊「クラフ・ドヴァ・ハイラーク、だ」
蒼「ハ、ハイラーク!!!?」
うそでしょ。この人、"向こう"の世界の"王家"じゃない!
しかも、私、近衛騎士団の隊長やってたのよね。この人を護衛していたのよね。
終わってるわ………


