連絡があってから早1時間…
今目の前に居るのは
俺の知らない優芽の変わり果てた姿が映る。
優芽の両親は泣きまくってる中。
俺は息を整え、夏の暑い中走って来た
滝のように出る汗を拭った。
手を掴んでみる…
冷たい。
傷だらけだっただろう優芽の身体は
グルグルと包帯が巻かれ
その包帯が赤黒く滲みその事故で受けた
優芽の身体への衝撃がどれほどの凄まじさかを
物語っていた。
汗でぐっちゃの
俺の顔に一筋の涙が滑り落ちる。
電車使えばよかった。
タクシーひろえばよかった。
そもそも今日待ち合わせにしてなかったら…
今更後悔が俺の脳内に過ぎる。
そもそも…俺と付き合わなければ…

