美化委員を中心に運営される学校行事。
他学年との交流を兼ねた地域の清掃。
俺の班にたまたま槙田優芽は居た。
俺はすぐさま槙田優芽の手を引き
誰もいない場所に連れていった。
「あの…藤堂せんぱい?」
背がちいせー槙田優芽はでけー俺を
これでもかと上目遣いで見上げる。
って…
今俺の名前を…
「今…俺の名前知ってるのか?!」
「へっ!?知らない生徒いるんですか?!」
こいつ…
天然か?
俺は思いっ切り抱きしめて告白した。
「ひゃっ!」
「槙田優芽!俺と付き合え!」
「わ、わ、私ですか!?」
「俺はお前がいー。」
「私なんかで…」
「へ、返事は?」
こう見えて本気の恋も初めて。
こう見えて本気の本気の告白も人生初。
「は、はい!」
この日から俺らはこっそり付き合い始めた。

