歌と花のさよなら~永遠の眠りの約束~







「中は普通、か…」



何分か校舎の中を一通り探検したけど、さっきの裏庭のような素敵な場所はなく普通だった。




結構時間経ったし、そろそろ戻ろう。




教室に戻るとほとんどの人が来ていて教室が賑やかになっていた。



紗友里ちゃんもとっくに宿題は終わったみたいで楽しそうに友達と話してる。



私あの宿題何時間もかけたのに…



紗友里ちゃんすごいなぁ。





「あれっみっちゃん来てたんだー」




凛花が自分の席から私に話しかけてきた。



それと同時に凛花の近くにいた子たちも一斉にこっちを向いた。






「うんっ今日は早く起きちゃったから学校探検してたんだー。」



「そうだったんだ!」




私が頷くと凛花も笑って頷いて友達との話に戻っていった。





また恋バナでもしてるのかな。




鞄の荷物をロッカーに閉まっていると瀬戸くんが登校してきた。



挨拶してみようかな……



席が近いので瀬戸くんが席に来たときに挨拶をした。



「瀬戸くんおはようっ!」



私に挨拶されるとは思ってなかったのか一瞬びっくりしたような顔をしたけどすぐに優しく笑って返してくれた。






「おはよう。」






自分から言っといて少し恥ずかしくなった私はそれを誤魔化すように席に座って顔を伏せた。



自分から男子に話しかけるのはあまりなかったから緊張したな…


中学のときはしようと思っても

“気持ち悪がられたらどうしよう“



とか考えてできなかったからな。



でも瀬戸くんにはネガティブに考えることなく普通に出来た…


なんでだろ?