学校につくと、紗友里ちゃんは急いで教室に行ってしまった。
私は教室には行かないで学校探検することにした。
外を歩いていると校舎の裏に細い道を見つけた。
わ、なんか秘密基地の入り口みたい。
入ってみても平気だよね?
私はおそるおそるその道に入っていった。
少し歩くと風に揺られてる葉やたんぽぽなどの沢山の花が咲いていた。
「う、わぁ~……
ここ裏庭だったんだ………」
校舎の建物のせいで沢山の日光はあまりあたらないものの元気に、笑っているように咲いていた。
「なんか歌いたくなっちゃった…」
~♪~♪~
私は特徴って言うものは特にない。
でも歌を歌うことだけには自慢できる。
小さい頃からずっと音楽と一緒に生きてきた。
三年生の頃興味を持ち始めて聞くだけじゃなく自分で歌を作って歌うようになった。
最初は音程もめちゃくちゃでおかしなメロディーだったけど、日が経つにつれてちゃんとした歌を作れるようになっていった。
でもピアノを使って音符を楽譜に書いたり本格的じゃない。
ただその場で思いついた歌詞を紙に書いて歌うだけ。
でもそれが私にとってとても楽しくて
とても気持ちいい。
「ふぅ…」
歌い終わった後もう一度周りを見渡した。
先生たちがお世話してるのかな…
見とれていると、大きくて太い木があるのを見つけた。
わ、立派な木。
なんの木なんだろう……
早く行くと新しい発見があって楽しいな。
それにしても綺麗。
明日もまた見に来よう。
完全に機嫌がよくなった私は元来た道を戻って次は校舎を探検することにした。