「あー美味しかったぁ!
ご馳走様でしたー。」
食べるのが遅い凛花はみんなよりも遅く片付け始めた。
片付けながら凛花は何かを思い出したように“あっ“と言ってこっちを向いた。
「みっちゃーん今日放課後さー
どっか寄り道して帰らないー?
どっかでお茶するとかー。」
今日の放課後は…
私、篠原くんが体験入部でバスケやってるとこを見るつもりなんだった。
でもそれが終わるまで待たせるのは悪いし……
「ごめんっ私今日篠原くんのバスケやってるとこ見ようと思ってるんだ……」
そう言うと凛花は目を丸くした。
「みっちゃん篠原くんと同中だったの?」
「ううん、
今日朝トイレで女子達が篠原くんがかっこいいって言う話をしてて……
今日バスケの体験入部やるって言ってたから見に行ってみようと思って。」
凛花は“そうなんだ“と呟いてにっこり笑った。
それより篠原くんってどんぐらいかっこいいのかな。
芸能人とか並にかっこよかったら凄いよね。
話せたら話してみたいな。