「みっちゃんお昼食べよー」
午前の授業が無事に何事もなく終わりお弁当の準備をしていると凛花が手招きをしながら呼んでくれた。
「あ、うんっ」
そうだ、今日はみんなでお昼食べる約束してたんだった。
ワイワイと話しながら机をくっつけて楽しそうにお弁当を食べ始めた。
なんか高校生っぽい。
中学生の頃から机をくっつけてお弁当を食べるの憧れてたんだよね。
「んで?みっちゃんは瀬戸のどこが好きなの?」
突然凛花にそう言われ、飲んでいたお茶か器官に入ってむせてしまった。
「ゲホッ…ゲホッ……
何いきなりっ……」
「その慌てっぷり!
今日数学の時間に話し聞いてなかったのも瀬戸のこと見てたからでしょー?」
好きって……
確かに瀬戸くんのこともっと知りたいと思うし喋りたいとも思うけど…
それだけで好きなんて言わないもん。
それに初恋もまだの私がそう簡単に恋なんてできるわけないじゃん。
「瀬戸くんのことは……もっと知りたいって思うだけで…
それだけじゃ好きって言わないし……
それに初恋まだの私がそう簡単に恋できたら初恋なんてとっくに終わってる筈だもん。」
「えっみっちゃん初恋まだなの?
意外!恋愛経験豊富ってイメージ!」
凛花以外のみんなに驚いたように言われた。
恋って…どんなものなんだろう。
「恋って…どんな気持ちになるの?」
ポソリと言うと沈黙が訪れた。
…わ、私なんかやらかした……?
初恋もまだなんてみんなに引かれたかな。
でもみんなは少し考えてから優しく答えてくれた
「……そうだな…
なんだかすごく切なくて
その人の近くにいると鼓動が早くなったり、締め付けられたみたいにぎゅって胸の奥が苦しくなる感じかな。
その人のことを考えるだけで涙が出そうになるときもあるの。
でも楽しいんだ。」
「締め付けられる……?」
私、そんな想いになったことないな。
いつか私も恋をするときが来るのかな。
まだ全然わからないや…