桜が満開を迎えた4月10日。
私、秋山ひよりは【市立流星学園】に入学しました!
中学1年生の頃からずっと憧れ続けた流星学園。
いろいろ不安な事もあるけど、これから3年間、がんばろーっと。
…っていうか、
「ここどこーーーーーーー!!!!!?????」
私は広い学園内で迷子になっております。
私はこの学園に、まだ友達がいない。それに、学園の連絡先もわからない。
場所もわからないし連絡先もわからない。
つまり完璧に迷子だ。
「あーもう!私のバカ!なんで学園の連絡先登録してないの!」
登録してれば連絡取れたのに…
一人でいろいろ考えていると、
「何やってんの?」
頭の上から落ち着いた大人っぽい声が聞こえた。
「だっ誰!?」
思わず叫んでしまった私の背後に人の気配を感じた。
恐る恐る振り返ってみると、背の高い男の人が立っていた。
男の人はゆっくりと口を開く。
「なにしてんの?」
低い、とっても落ち着く声。 
・・・なんて優しそうな人なんだろう