飼い犬に恋をした~始まりはいつも雨~



しばらく…沈黙が流れた。



わたしの頭はいっぱいいっぱいだった。



「どうして…」



「俺が冷たくした理由…それは愛華を守るためだったんだ…」



「え?どういうこと…?」



「こっちに引越してきて、俺と愛華の関係を疑うやつがいて…脅してきたんだ」



「それって…香苗さん?」



あの成績優秀の…


前に大輝とキスしてた人…



「明日香ちゃんのことも知っててな…それで俺は守るために香苗と付き合って、愛華に冷たくしてたんだけど…」



「それは…違うってアイツに言われてやっとわかったんだ」