母ちゃんの言った通り突然雨が降ってきた。 バケツをひっくり返したくらいひどく降っている。 昇降口で雨が止まないか少し待っていると 「高宮くん!傘ないなら入れてあげるよ?」 隣のクラスの…名前はわかんないけど女子に話しかけられた。 「あーっ。大丈夫!ありがとう」 そう言うと少し残念そうにしたけどなぜか顔を赤らめて、 「わかった。じゃあバイバイっ」 そう言って帰っていった。