フシギな片想い



「人懐っこくて」


「ああいう子が娘だったら、きっと友達みたいな親子になれたかもね」


黙って聞いている内にだんだんムカついてきた。


芽衣子に嫉妬してるワケじゃなくて、ママの発言が逆に、私を批判しているみたいに聞こえたのだ。


気にせず、真央みたいに黙々とご飯を食べていたのだけれど、芽衣子が娘だったら____下りで、プツンと私の中で何かが弾けた。


「だったら、私を追い出して、芽衣子を娘にしたら?」


つい、口が滑ってしまい、棘のある言い方をしてしまった。


こんな風にキツイ言い方をするつもりじゃなかったのに、でも、もう遅い。ちらりと横目でママを見ると、真顔になっていた。


「美雨、あなた本気で言ってるの?」


じっと私を見る瞳には怒りが宿っていた。


溜まりに溜まった仕事のストレスが私の発言によって、沸点に到達したらしい。


「嫌だな、本気なワケないじゃん。冗談だよ」


「冗談でもそんなこと言わないで」


冷たい口調で、間髪いれずに言葉を返す。


「はい、ごめんなさい」そう言ってその場を丸く収めればよかったと後で後悔した。