「うるさかった?ゴメンね。美雨ちゃんとホームプラネタリウムを鑑賞してたんだけど、寝ちゃったみたい。部屋に連れて行こうか?」


「梯子から落ちたら大変だから、そのままここで寝かせましょう。美雨の部屋から枕と布団、取ってくるわ」


ママが梯子を降りて行くと、玲央さんはそっと私を横にした。


床の上で寝ても痛くならないように、毛布を敷いて、ママから受け取った布団を掛けてくれた。


私は今更起きてるなんて言えずに寝たふりと続けた。


玲央さんがホームプラネタリウムの電源を落とすと、視界が真っ暗になった。


ママと小声で何か話す声が聞こえたので、うっすらと目を開いてみた。


廊下の灯りが梯子の掛かった空間からぼぅと部屋に入ってきた。


梯子を降りて行くママと、一瞬、目が合ったような気がした。