小山の初めてみた姿に皆驚いているのか、沈黙が続いていた。
そんな中あいつがまた叫ぶ。
「ヒャッハー!お前らマジ最高!お互いがお互いの傷をなめあってやがる。バカみてぇ!」
「いい加減にやめなよ!」
神山が言う。しかし、それに続いて賛成するモノは誰もいない。恐らく罰を受けるのをこわがっているのだろう。
「もしかしたら、あの2人、この命令をクリアできるんじゃないか?」
僕が夏海に話しかける。
「うん…それならいいんだけど、、」
時計をみると、もう36時間も経っていた。全く気づかなかった。腹も減らない、トイレにもいきたくならない、眠くもならない。この部屋はどうなっているんだ?僕が言う。
「まずいよ、2人とも!あと時間が12時間しかない。どうにかして2人で助かるんだ!」
「うん、わかってるんだ…わかってるけど、理乃ちゃんは…」
「…私は大丈夫!本心で小山君とキスをしたいと思えるようになるよ、きっと。今の小山君なら私も許せる。」
と二人が会話しているうらで、今川が僕に言う。
「どうやら、この部屋、、時計は動いているが、外の世界とは時間軸がずれているようだ。だから外界から来た俺たちの体は時間が動いていることを認識していないみたいだ。」