サヨナラと秘密を用意して。



そんな時だった。

春ちゃんから連絡がきたのは。
びっくりした。

どこかで見てるの???

って思う位ぴったりのタイミングで電話が鳴る。

「もしもし?」

「あおちん、泣いてるの?どうしたの?」

「なんでもない」

「なんでもなくないでしょ?あおちん滅多に泣かないのに。
どうしたの?」

「寂しいの...」

「もう暮れだし、あおちん実家が遠いんだから、一度こっちに
帰ってきて一緒に年越ししよ?」

甘えてもいいのだろうか。
でも陸だって奥さんの実家に行くんだし。
いいのかな...

「行ってもいいの?裏切るような事してるあおが」

「俺はいつでもあおを待ってるよ。例えどんな裏切りがあっても
全部許すよ。だからおいで。1人で泣いてないで俺がいるから」

「うん...」