殺戮都市

「マ、マジかよ……」


「化け物か、こいつ……」


直撃しそうだった矢を全て叩き落とした俺は、すぐに矢を射った人間の数を確認した。


入り口付近に3人、通路の奥に4人、通路を挟んだ店舗の中に合計10人。


綺麗に俺を取り囲むように配置されていて、妙に統率されていると感じる。


……なんて考えてる場合じゃない。


俺を囲っている人達が、次の矢を射ようと弓を構えている。


そうはさせるかと、狙いにくい店舗の中に入ってそこにいるやつらを切り倒す。


こうなる事を予想していなかったのか、統率が取れていたのは最初だけ。


慌てふためくやつらを全滅させるのに、5分と掛からなかったのだ。


「何だったんだこいつらは……」


自分さえ良ければ構わないこの町の人間の、妙な連携。


不気味さを感じたけど、それも最初だけ。


誰かに指示されていたのか?


と、考えていた時。











『あー、やっぱりそいつらじゃ相手にならねぇな。頭の悪りぃ猿にチャンスをやったのによ』













この声の主が、連携を取らせていたのだと理解した。


監視カメラで俺を見ているのだろう。