愛してとは言わないから




革張りのソファーに体温をすべて奪われたような感覚に陥る。



もし、そうだったならわたしはまた、独りぼっちだ。



ソファーの上で膝を抱えて縮こまる。



-ガチャリ。


ドアの開閉音が聞こえて、思わず顔を上げる。



「なんでそんなに小さくなってんの?もしかして、緊張してる?」



「し、てるけど。そんなんじゃなくて……」



「じゃあ、なんだよ。」


首をかしげながらそう問いかけてきた一之瀬くん。



聞いても、いいのだろうか。