しばらくして、繁華街から少し外れたところにある高級マンションの前で一之瀬くんが足を止めた。
「も、もしかしてここ…?」
「そ。親は海外赴任中だから誰もいねーから安心していいよ。」
なんともないと言うように一之瀬くんは言ったけど、わたしは頭のなかでプチパニックを起こしている。
こんな、高級マンションに住んでる一之瀬くんって何者?!とか一之瀬くんと二人っきりも緊張するよ!とか。
頭の中はごちゃごちゃで、でも一之瀬くんはそれに気付いていないみたいでそのままマンションにわたしを引き摺りながら入った。
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