「さ、薬を出しておくから今日は栄養のあるものたくさん食べて、薬飲んでしっかり休むんだよ。」 「はい、ありがとうございました」 ペコリ、とお辞儀をし終わったと同時に一之瀬くんに腕を引かれる。 「い、一ノ瀬くんっ」 わたしの呼びかけには無視して、待合室の椅子にどかっと座る。 私は、腕をつかまれたままだったので引っ張られるように隣に座ることになった。 「塚本さーん」 受付の女の人に名前を呼ばれるまで、わたしたちはずっとずっと黙っていた。