「あ、りがとうっ」 その温かさにまた涙が溢れて。 拭っても拭っても、涙は止まらなくて。 そんなわたしを、一之瀬くんはそっと抱きしめて。 今度は、わたしも求めるように、縋るように彼の背中に手を回す。 そうすれば、さらに強く抱きしめてくれる。 まるで、わたしは必要な人間だって言ってくれているようで。 わたし達はしばらくご無沙汰いたしておりますが雨の中抱きしめ合っていた。