愛してとは言わないから




「え、一之瀬くん……?」



そこには、ベッドに突っ伏した一之瀬くんがいた。



どうやら彼は眠っているようで、穏やかな寝息を立てていた。



と。



「あら、塚本さん起きた?」


クリーム色のカーテンから顔を覗かせたのは美人だと噂の保健医の華野先生だった。



「あ、はい……」



「あなた隈、酷いわよ?それに熱もあるし。どうして学校に来たの?」




「授業に遅れると、いけないから」



そう答えれば華野先生は不機嫌そうに顔を歪めた。