「蘭子ちゃーん♪おっはよ~」
今日も朝から俺の片思いの始まり。
正直、ここまで人のこと好きになったの初めてだし……
前までの俺だったら振り向いてくれない女の子はいなかったから。
絶対に振り向かせてやろーじゃないの!!
「いつになったら、あたしのこと諦めてくれんの?」
「それは~……蘭子ちゃんが俺のこと好きになったら!」
「ないね。そろそろ諦めて」
「無理!!好き~♪」
大地と銀に笑われたって知らねぇ。
俺は俺の好きを貫き通す。
ほんとに好きで、俺がどれだけ蘭子ちゃんのこと想ってるか並の人には分かんないだろ?
「見てられなくなってきた……」
「ほんとよな。おい、諒哉。諦めろたらどう?銀たんと俺の主張」
「ヤーダ!」
まぁ……もしも、こんなこと絶対に嫌だけど蘭子ちゃんに彼氏でも出来たら諦めるさ。
でもまだ俺にはチャンスあるしー!
「蘭子ちゃん好き!好き!大好き!」
「うっさい」
好きなら最後まで好きでいてやる。