ありすとずっと一緒にいたけど、音瀬の勧めで最後はまた諒哉と二人になった。
諒哉と歩く最後の駅までの道のり。
もう寂しいって感情はないけど、無性に繋いでる手が愛おしい。
離したくない。
「蘭子〜。高校で一番の思い出って何?」
「思い出…?……諒哉は?」
「俺はやっぱり、蘭子と付き合ってこんなに一緒にいることかな!こんなに好きって思うの初めてだし」
「校内トップのことじゃないんだ。意外……」
「ケンカより彼女のが大切に決まってんじゃん」
そう言って笑った諒哉の笑顔は、あたしの大好きなモノ。
ねぇ、諒哉。
あたしも思い出は、びっくりするほど諒哉がたくさんいる。
それだけずっと一緒にいたんだ。
「俺さぁ〜……蘭子のことめちゃくちゃ好きなんだよね」
「今更、言われなくても知ってる」
「ははっ……そうだよな。そこでさ、頼みあるんだけど!」
「頼み?」
首を傾げたあたしをゆっくりと優しく抱き寄せる。
ほんのり香水の匂いが鼻を掠めた。

