俺の腕の中で、また泣き出す蘭子の背中を撫でながら俺はちょっと嬉しく思う。
泣いてる時に不謹慎だけど、俺の前で弱さを見せてくれるとこが嬉しいから。
「諒哉……あのね…」
「うん。なに?」
「ありがとう」
「へっ?俺……お礼されるようなことなんかしたっけ?」
泣いてた蘭子が顔を上げて、上目遣いでふわっと笑う。
この角度最高に可愛い………。
「諒哉。いつも守ってくれてありがとう。無愛想で、可愛くもないあたしを必死で探して守ってくれて……ほんとに嬉しかった」
「それが俺の役目だから。俺が蘭子を守んないでどーすんの」
「そうゆうところ好き。諒哉の無意識なとこ」
「じゃあ………俺にキスして?」
なんて、ふざけてみると顔を赤くしてバッと目を逸らす。
あ〜……ほんと可愛いな。
キョロキョロして動揺してる蘭子を見てると、俺の歯止めが効かなくなる。
ぎゅーっと抱きしめて、蘭子の唇にそっとキスをした。
俺こそ……
いつも俺のこと信用してくれて、好きになってくれて、ありがとう。

