しばらくした放課後、諒哉がいないから先に下駄箱へ行くとバイクを準備してる張本人が。


今日はバイクだったんだ。


「そこの可愛い彼女♪俺と一緒に帰らない?」

「結構です」

「冗談だって〜!蘭子!一緒に帰ろっか!」

「うん。帰る」


諒哉の背中にぎゅっと抱きつき、バイクが発進しようとすると後ろから教師のバカデカイ声が。


「桜井〜!!お前、補習対象者だろうがー!残れー!」

「せんせーごめん!彼女の方が大切だからお先に♪」

「ったく調子いんだから。いいの?」

「いいのー!勉強大嫌いだもん」


ありすとおんなじこと言ってるよ……。


諒哉がおバカだと彼女のあたしが困るんだけどな……。


ちょっとは勉強しろよ。



「諒哉勉強嫌いなの?」

「もちろん」

「……あたしが教えてあげたら好きになる?」

「もちろん!!」


今月のテスト勉強教えてあげようかな。


音瀬とありす見てたら、諒哉と勉強したくなった。


それだけ。