レシートを勢いよく、ぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱に投げ捨てた。
めっちゃ動揺してるし。
ベッドに座るあたしの下で床に正座して俯く諒哉。
別に怒ってもないし!
「あのですね……えっと……深い意味は無くてですね……」
「分かってるって」
「そんな卑猥なこと想像してねぇから!大丈夫!蘭子には、ヒドイことしない!約束する!」
「もういいから……。いい加減しつこい」
「すいませんっ!!」
いやいや、土下座されても困るわ。
顔を上げた諒哉は渋々あたしの隣に座った。
シュンとした顔で、髪濡れてぺちゃんこだから可哀想………。
「ほんとに気にしないで?」
「だって、蘭子は嫌じゃねぇの?」
「てか、むしろ……諒哉って欲求あるわけ?シたいと思わないの?」
「げほっ!げほっ!」
はい、水の噴水2回目。
びっくりした顔であたしの頭をそっと撫でる。
「女の子が言うなよ。そうゆうの」
「…うん」
「で、俺も健全な男子なんでそこそこ欲求やら性欲やらありますから」
苦笑してあたしをぐいっと抱き寄せた。