久しぶりに太陽の下を蘭子と二人で歩く帰り道。
雨の日は傘持ってて手繋げないから、今日は久しぶりに手繋いだ。
まっ、晴れててもいいや。
「……諒哉。傘持ってる?」
「は?傘?……持って来てねぇよ。天気予報も晴れだったし」
「風止んだ。多分、もう少しで雨降る」
「こんなに晴れてるから大丈夫だろ!」
納得いかないまま空を見上げる蘭子。
確かに今日は風強かった。
それが、いきなりピタッと止んで太陽に雲が被さる。
………雨きそう。
サーッ─────────
雨!?
マジかよ~!
「あ、ほら雨きた。あたし傘忘れた……」
「ほんとだ……。っつーか、走るぞ!駅まで!蘭子走れる?」
「ん、走れる」
手を握りしめて駅までダッシュ。
降水確率10%って予報はどうしたんだよ~。
おかげで髪から制服からびちゃびちゃ。
「諒哉の髪の毛ぺちゃんこ」
「蘭子もな!走ったから暑いし!……俺の着てろよ」
「いらない。あたしも暑い」
断る蘭子に俺が着てたベージュのカーディガンを押し付けた。
「いらないのに……冷たいし。着ればいいの?」
「早く着ろって!」
急かしたらやっと着た。
俺のダボタボのカーディガン。

