不機嫌そうに前を歩く蘭子の腕をぎゅっと引っ張った。


その瞬間に、キスをして………


これから機嫌が直りますようにって。


「外で何すんのよ…」

「俺は今から蘭子を幸せにします!」


不思議そうにキョトンとする蘭子。


俺がカバンから出したのは、ピンクの可愛いラッピングされたプレゼント。



「蘭子へのお返し♪」

「開けていい?」

「どーぞ?」


細い指で、しゅるしゅるとリボンをほどいて目を見開く。


カラフルな飴が入った瓶と、くまのぬいぐるみのキーホルダー。


「か、可愛い………どうしよ…嬉しい」

「よかったっ。蘭子が喜ぶの探すの大変だったんだから」

「あっ、ありがとう……これ、カバンに付ける。大切に…する…」

「デレてる蘭子が可愛すぎて、俺ものすごくツライ」

「ほんとに……幸せ」


俺が両手を広げると、珍しく蘭子から抱きついて擦り寄ってくれた。


ぐわぁっ!!


可愛すぎて俺ダメージくらう!!



たまに、甘えんぼな彼女は卒倒もん。