自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー




一番ほしい子からのチョコはお預けくらってるし。


なんか悔しい~!!


他の女の子からもらったチョコなんて、全部秋哉に食わせるのに。


嫉妬すんなよ~………。



放課後、真っ先に蘭子のクラスに行って蘭子を待つ。


俺のせいで機嫌損ねさせちゃったし………。


「蘭子。一緒に帰ろ!」

「あ、うん。帰る」

「手繋ごっか?」

「が、学校出てから……」

「いいじゃーん!」


小さな手が可愛い。


顔を赤くして俯く横顔も可愛い。


こんなに可愛いんだからさ、もうちょい自信持ってくれていいのに。


「チョコまだくれないの?」

「あげるよ。ちゃんと」

「俺が他の女の子達にチョコもらったから、妬いちゃった?」

「やっ、妬くわけない!」


図星じゃん。


こんなに可愛い彼女に妬かれるって俺、幸せだね。