自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー




【諒哉side】



朝から下駄箱やら教室やらで、女の子にチョコを持って寄られる。


嬉しいけど……ビミョーだな。



「諒哉くん!…す、好きですっ」

「ありがとう!嬉しい!」

「「キャー!!!」」


お、おう………女の子の悲鳴が廊下に響く。


これのせいで朝から蘭子を不機嫌にさせちゃうし。


せっかく昼休みに、蘭子の教室行ったのに女の子が来てちょっとしか話せなかった。


あー!!


蘭子に可哀想なことしてんな。



「銀くん!受け取って下さい!」

「……ん、サンキュ」

「無愛想ってカッコイイ~!!」

「……なぁ、諒哉。無愛想ってカッコイイのか?」

「女の子達が言ってんだから、カッコイイんじゃね?」


典型的な無愛想男子で冷徹男子な銀。


俺に聞かれても分かんないんだけどな~。



大地は女の子を両腕に抱えて、女たらし全開で歩いてるし……。


「放課後、ホテルでもどう?」

「ナンパやめとけ大地……」

「もー!!銀たん!良いとこだったのに!」



女の子誘ってるし!!