でも元気そうで何より。


きっと諒哉がいるトップの世界は、あたしが立ち入っちゃイケナイ気がする。


心配だけど………聞かないことにしといてあげるから。



「蘭子~」

「ん?」

「迷惑かけてごめんな。寂しい思いさせたよな……」

「いいよ、別に。諒哉には諒哉なりの事情があるんでしょ」

「あー……俺っていい彼女持ったねっ」


ニコッと笑ってあたしを抱き寄せた。


あたしだって思ってるよ、同じこと。


ムダに心配するし、ケンカばっかでケガもするけど諒哉が彼氏でよかった。


全力であたしを守ってくれる。


「……もう諒哉と二人でいていいの?」

「いいよ。俺が悪いヤツ退治したから♪」

「こんだけ大ケガしてたら、プラマイゼロだけどね」

「痛いとこつく~!」



バカで真っ直ぐな笑顔を見せる。


ほんとは二人でいたくて、近くにいたくて。


今が嬉しくてしょうがなかった。