中学のトップを決める時、最後まで俺らに抗ってた咲斗の一派。
『諦めろよ……。なるべく暴力沙汰にしたくねぇし』
『嫌だね。俺はお前に従わない。抗うって決めた』
最終的にケンカして、優勢だった俺らがもちろん勝って。
まだ俺に恨みあんの?
わざわざ、俺らのいる高校探したに違いない。
「とりあえず……警戒した方がいい。一人の時は」
「清野って、意外にケンカ強かったよな……」
「だから尚更だ。集団で来られたら終わりだ。あと諒哉は……特に気をつけろよ?」
「分かってるっつーの。はぁ~……めんどくさ」
「諒哉だけじゃない。……引地のこともな」
そっか………。
前との違いは俺に守るものが増えてるってことだ。
蘭子を守らなきゃな………。
蘭子に火花が散らないように注意してやんなきゃだ。
何よりも大切だから。
「いーなぁー。お前ら二人とも守る女いんだろ?」
「大地は?この前泊まりしてた子いるじゃん」
「あ~アイツなら1週間前に別れた!」
長続きする努力した方がいいって。
とりあえず、俺は全力で蘭子を守る。