それからは、銀とありすちゃんと別れて駅まで蘭子を送ってった。


やっと二人っきり。


「ありすも彼氏いたんだ」

「ほんとな~。その相手がまさか銀なんて……。世界って案外狭いのな」

「うん。そうみたい。……ね、諒哉」

「ん?」

「……好き」



へっ?


好き?


………好きぃぃぃ!!?


蘭子がめちゃくちゃ素直なんですけど!?


顔を真っ赤にして俯き気味で、チラッと俺の顔を覗く。


上目遣いヤベー……。


「なんか、あの二人見てると言いたくなった。き、聞き流せっ」

「無理。すげー嬉しい!!キスでもする?」

「……しないってば」

「間あった!悩むぐらいならしよ?減るもんじゃねぇし……」

「ちょっと……諒哉っ……んっ」


ちょっと唇に触れるだけ。


あーもう、蘭子好き。


もっとしたいけど制御、制御………。


「じゃーねっ♪蘭子!」

「……ん、またね」


恥ずかしがってる姿も最高に可愛い俺の彼女ちゃん。