ようやく開場の時間となり、整理券番号が呼ばれる。 もちろん一番前ではないものの、なかなかの良席だ。 ハイタッチは無理かもしれないが、ピックやタオルくらいならもらえるかもしれない。 そんなことを考えながら頭に浮かぶ戸崎さんの顔。 あんなに身近にいるのに、何だかすごく遠い存在に思えた。