「見損ないました!戸崎さん」 俺がそう言った時…… 「次は設計部。 曲は、『Fと愉快なヲタクたち』の『F uck』」 アナウンスが流れ、客席から黄色い歓声が上がる。 戸崎さんは無言で立ち上がり…… 何と、両手を上げながらステージに飛び出す。 どうなってんだ、この人は! 戸崎さんが現れた瞬間、会場は騒然となった。 食事の席を離れてステージの前に集まる人が続出し、 「碧ー!!」 叫び声を上げる。 戸崎さんはマイクをぶんどり、声を上げた。