「なんか……ごめん」
あたしは謝っていた。
仕事に私情はいけない。
だから、四人はFらしくしないといけないのに。
「何が?」
賢一はいつものいたずらそうな笑顔のまま、あたしに聞く。
「お父さんのせいで、みんな気をつかってしまって」
「分かっていて頼む優弥が悪ぃよ」
賢一はあたしを元気付けるように、肩をぽんと叩いた。
なんであたしが賢一に慰められているのだろう。
あたしが落ち込んでいてもいけないのに。
賢一は自動販売機でジュースを買って、それをあたしにくれた。
唯も疲れているだろ、と言って。
そんな賢一の優しさに、泣きそうになった。
だけどね、一番辛いのはあたしじゃない。
見向きもされない蒼だ。
蒼は始終笑顔だけど……
その心が、ぽっきり折れてしまわないかな。



