撮影は何とか進んでいった。
だけど、白色を背景に撮るだけで、どんな映像になるのかは全く不明だった。
カメラが回るとプロの顔になる四人。
だけど、今日はしかめっ面ではない。
凛として、強くて。
だけど少し優しい。
新曲『blue』と同じく、新しいFだった。
レフ板を持ちながら、碧に見とれてしまう。
遠くを見つめるその瞳、少し口角の上がった口元。
全てが愛しくて、今すぐに抱きついてあたしのものなんだと言ってしまいたい。
それでも……
お父さんは蒼と視線を合わせようともせず、黙々とモニターを見ている。
そんなお父さんに、次第にイライラが大きくなっていくのだった。



